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和田唱の豊かな才能とバランス感覚

2007年09月14日 00:00

 トライセラトップスのアルバムを久しぶりに購入しました。1998年頃、浪人生やってた頃に「going to the moon」が売れていたような違うような。Wikiの紹介を見ると同時期にデビューしたグレイプバインとの類似を指摘するエピソードがあります。声質が似てる、という事らしいのですが…かなり違う気がするんだがなあ。前者は甘い、後者は野太い、っちゅうのが私感です。とはいえ、両者とも同時期にブレイクしかけていたし、一緒に連想してしまう事はあるなあ。ちなみに当時はバインの方を熱心に聴いていました。「スロウ」以降、「羽根」→「Reverb」と素晴らしいシングルを連発していて、凄く期待しながら聴き続けていた記憶が。

 そんなトライセラが10周年だそうで、久しぶりに彼らのブログを読み返している内に新しい音源が聴きたくなり購入。シングル「Jewel」のサビがずーっと頭を離れないので、『The 7th voyage of triceratops』を選びました。これが想像を遥かに越える素晴らしい出来でオジさん感動しております。グレート・ワダ!プロレスラーみたいですが。

 さて感想。トライセラのフロントマン、和田唱が素晴らしいメロディメイカーなのは最初から感じていましたが、本作では歌詞が著しく良くなったと感じました。彼の特徴的な甘い詞世界が鼻に付く感じがしなくなった。前向きさや、成長しようという意識が嫌味のない形で言葉にされ、それが歌詞の軸になっているからかな、と感じています。以前は恋愛そのものが軸になっていて、その甘さに辟易しつつ、でもメロディと演奏は素晴らしいんだよなあ参っちゃうなあもぅ、と聴き続けていたのでした。勿論、あの堂々たる甘さも凄い才能だ!と断り書きしておきましょう。初めて聴いたのは『グレートスケルトン』ですが、悪びれない甘さというか、あんな詞絶対書けねえ~。

後は言葉のセンスも非常に素晴らしくなったような。良いメロディが、良い音色で演奏され、そこに良い言葉が良い声で歌われると(くどいヮ!)どんな事になるのか?!そういう贅沢が味わえるアルバムです。良い曲ばかりですが、「エベレスト」(胸が締め付けられる名曲!)や「The Captain」はそういう意味でとりわけ素晴らしい。音楽と同時進行で言葉が染み込んでくるってのは中々味わえない体験です。



冗長になってきたな…以下にもう少しマニアックな事を続けます。
 最初にバインとの類似点について消極的な事を書きましたが、両バンドともに演奏を大事にしたライヴバンドだ、という共通点があります。本当に大量にライヴをやるんだな。これは本当に素晴らしい。

 また、和田唱は男の子らしい「モノへの愛着・こだわり」を決して隠そうとしません。具体的にはギターを初めとする機材への愛着が凄い。あなたギター買いすぎ!という。でもそれをステージでガンガン使い倒しているところが何より素晴らしい。僕みたいにギターは大好きだが、ライヴなんて殆どやってない趣味人からすると、「こんだけ弾いてもらえればギターは本望だろうなあ」と感心するわけです。こんな発想自体「モノ好き」の男子的発想やも知れません。

 で、こういうモノへの愛着って、創造行為とはあまり結びつかない気がするのです。でも彼の場合はギターを大量に持っていても、それらがきちんと楽曲の中で生きている。単なるギターオタクでなく、クリエイターで居続けている。これが彼に感じる素晴らしいバランス感覚の一つ。もう一つは、これは良く言われることですが、ロックとポップのバランス感覚。というわけで、個人的に日本の音楽史に残したい巨人、和田唱を冗長に語らせていただきやしたー。


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